バナー画像
 骨粗鬆症診断は骨密度チェック
 
 左の改定案をまとめますと、原発性骨粗鬆症と診断するためには、関節リウマチやコントロール不良な糖尿病などの合併を除いた患者さんにおいて、胸椎や腰椎そして股関節のレントゲン検査で認められれば、直ちに診断出来ます。
 また
胸椎や腰椎そして股関節を除く部位の骨折がある場合も、骨密度検査を考慮することで診断可能です。
 では、どこにも骨折がない場合はどうかと言いますと、骨密度測定検査で判定します。ただし、その測定部位は、原則腰椎または大腿骨近位部(股関節)となります。
 腰椎の測定部位は第2腰椎から第4腰椎までだったものが、第1腰椎を含むものが採用されることで、今後は測定値の基準に変動があることが予想されます。さらに、股関節においては骨密度の正常基準が20才から29才のものへと上昇することが予想されます。
 つまり、骨密度検査の基準が今後変化することが予想されます。
 今まで、脊椎レントゲン像で圧迫骨折がなくても、「骨が透きとおっているな」と思えば、骨粗鬆症と診断出来ていましたが、レントゲン検査は形態をチェックするための検査にトーンダウンしています。
 
   骨密度だけで診断できるの?
 
骨粗鬆症は、骨密度および骨質の低下により骨強度が低下する疾患で、3つの病型が存在します。低骨密度型、骨質劣化型、両者を併せ持つ混合型です。
これを判定するには、骨密度測定とまだ保険適応ではないが、骨質マーカを同時に総合評価して対応していくことが必要です。
 実際、骨密度が良好でも、圧迫骨折は臨床現場では実際に発生しているので、こういう患者さんは骨質に問題があると言えると考えられます。

 
Copyright© 2012Yanagi Clinic All Rights Reserved
 
Copyright(C)2005 Yanagi Clinic All Rights Reserved.